DELICA STYLEデリカスタイル

有機農業豆知識

[#3]聞きかじりですけど

堆肥とは

稲わらなどの収穫残渣、樹皮などの木質、落ち葉、家畜糞尿などの有機質資材を堆積し、好気性発酵により土壌施用後農作物に障害を与えなくなるまで腐熟させたものを言います。

土壌改良や地力維持を目的に使用されます。

単に「有機物」と呼ばれることもあります。

以上が一般的な解説ですが、こんな簡単な言い方もあります。

「化学肥料は作物のご飯ですが、堆肥は土を育てるもの、土のご飯です」

堆肥の役割

堆肥の役割は、土壌構造を作り、保水性や排水性を高め、土壌生物の活性化を促すことで農産物の生産性を高めます。

地力増強の方法として堆肥が活用されることで循環型農業が成立します。

健全な土壌からは健全な作物が生産され、健康で持続的な農業が展開されます。

・有機物が土壌にすき間を作り通気性が良くなる。

・有機物が微生物で分解されるときに出る物質で土壌の団粒構造が強固になる。

・土壌の膨軟化、通気性や透水性が向上する。

・腐食物質によって養分を保持する力が増加する。

・有機物が徐々に分解されて土壌の窒素供給力が高まる。

・リン酸の肥効が高まる。

・土壌微生物の供給源になる。

以上、あちこちで聞きかじったことを並べてみました。

開発技術部 服部