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有機農業豆知識

[#8] マニアスプレッダこぼれ話(2)

ビータの種類

マニアスプレッダの堆肥をとばす羽根のことをビータといいます。
堆肥にはいろんな種類がありますし、どのように撒きたいかという希望も様々ですので、ビータもそれに適したものが必要です。
デリカのマニアスプレッダはだいたいの機種で、ヨコビータ・タテビータ・スーパービータ3種類のビータが選べます。

ヨコビータ(横型ビータ)

羽根のついている軸が横向きなのでヨコビータと言います。小型のマニアスプレッダでは軸が1本ですが、大きい機種になると2本になります。未完熟のものや長い藁が入ったようなべちゃっとした重い堆肥に適しています。

ヨコビータは、さらさらした細かい堆肥はこぼれてしまうので苦手なのですが、こぼれおち防止のマニアパンがついています。散布巾はそれほど広くないので厚く撒くことができます。

 

タテビータ(縦型ビータ)

ヨコビータとちがって羽根の軸が縦型です。軸が少し前の方へ傾いている機種もあります。小型は軸が2本、荷箱の幅の広い機種は4本軸です。
横ビータよりも幅広く撒けるのが特徴です。隣に飛んで困るときは制御板で幅を狭くできます。だいたいの堆肥はそつなくこなせます。

スーパービータ

 完熟堆肥やもみがら・おがくず堆肥のようなさらさらした軽い堆肥を、広く薄く撒くのが特徴です。低い位置から撒くので風の影響を少なくすることができます。後ろからは見えませんが、カバーの中にヨコビータがあり堆肥のかたまりをほぐします。ほぐした堆肥をテーブルの上の羽根のついたディスクで飛ばします。

制御板で散布幅を狭くすることもできます。テーブルが上下する機種もあり、散布幅がいろいろ調節できます。一条撒きや両側撒き・片側撒きもできます。

 

開発技術部 服部